【ル・マン完走までの物語】最終回

2014年6月24(火)【天馬天吉の今日の名言】

【ル・マン完走までの物語】最終回


 

下記は彼がルマンで綴ったメッセージです。

今ルマン近くの滞在先でこの文章を書いている。

レース参戦への可能性はほぼ絶たれてしまっているのだが、

何が起こるか分からないのは何度も書かせて頂いている通りだ。


とにかく現地にいなければチャンスは来ない。

そして次へのチャンスにも繋げられない。

直接的、間接的であれチャンスは取りに行くものだ。


世界を目指す若いドライバー達に問いたい。

いったい何を目指しているのか?

その為にどんな努力をしているのか?

本当にその努力で十分なのか?

1パーセントのチャンスに全てを賭ける勇気はあるのか?

本気で世界を目指す勇気があるのなら

冷静に自分を見つめ返して欲しい。


目の前のことを精一杯やるだけでは

不可能を可能にすることは出来ない。

自分には能力があるから

いつかチャンスがくる???

まあそう思っているドライバーは

世界に飛び出せば五万といるだろう。


どうせそんなチャンスなんて来るわけない、

あいつはラッキーな人間だと

くだを巻いている人間など論外だ。


大体の場合職業ドライバーはそんな思考回路から生まれてくる。

僕は18歳の時に日本を飛び出し、そして世界を知った。

それは同時に自らの能力がいかに'普通'であるか

を現実として知るタイミングでもあったのだ。


僕にとっての本当の戦いはそこから始まった。

足りないものを埋めるには時間が必要だ。

しかし時間は有限なのだ。


僕は目標と向き合う時、

必ず時間を逆算して考えるようにしている。


そうすれば、もう少し時間の意味を

理解することが出来るだろう。


少なくともF1を目指す若者がゴルフに興じている

時間などあるとは到底思えない。