永ちゃん第5弾
2014年2月14日(金)【天馬天吉の今日の名言】
お早うさん!
今日も1日元気に明るく、絶好調!
「信じろよ、自分を」
矢沢永吉が語る仕事-3
永ちゃん第5弾
裏切りも乗り越えたよ
心に大きな穴が開いたオーストラリア事件
僕自身は懸命に、誠実にやってきた。
矢沢の音楽を枯らさないようにさまざまな工夫もしてきたけれど、
でも悲しい事件は起きた。
その頃僕は、
雑誌で読んだオーストラリア、ゴールドコーストに強く引かれて、そこに拠点を作ろうと考えた。
1987年のことだった。
大自然に抱かれて、ここから世界に発信していくスタジオや音楽学校を作る夢が膨らんだ。
当初26階のビルを建てる予定で土地の取得を始めたりしているうちに、
日本でバブルが崩壊してしまい、新しいビルを建てるのは時期を待つことにして
、買収したビルにテナントを入れ、その収益で土地購入代の返済を続け、十分に採算の取れる運営を行った。
このオーストラリア事業は、信頼している2人の部下に任せていた。
英語がうまく、現地で交渉ごとをさせるには適任と思えた人間と、
金融関係や不動産関係の仕事経験が豊富な年長の人間。
うまくやってくれる人選だと思った。
もちろん、僕自身もチェックは怠らない。
各テナントからの支払い状況、会社の出納状況、請求書のチェックから登記簿の精査も続け、
事業は順調に動いていると信じていた。
その事件が発覚したのは、98年のことだ。
現地の責任者だった彼らは、僕の会社を使って別のビジネスをやっていた。
毎月送ってくる報告書はニセモノで、銀行のレターヘッドから支店長のサインまで偽造。
詐欺、横領、公文書偽造、私文書偽造、起訴件数73件。被害総額30億円以上。
その借金すべてを背負うのは矢沢自身だった。
借金の大きさもそうだけれど、
僕は身内に裏切られたショックがものすごく大きかった。
気持ちがボロボロになってしまい、
もう立ち直れないほど打ちのめされたね。